不終の怪談

急に暖かくなってきましたね。
文アルノベライズ第二弾「不終の怪談」を購入しました。

既に退院してますが実はこの時入院してまして…入院日とこちらの発売日がモロかぶりでした。
入院前にアニメイトに駆け込んで探してみるもどの棚にも置いてる気配がなく、ダメ元で店員さんに聞いてみたら奥から在庫を持ってきてもらえました。病室で暇確定だったのでゲットできて良かった~!

何だこのメンツは!?神の会派か!?!?
このツイートを見た瞬間泡吹いて倒れかけました。
現在進行形で育ててるヘルン先生が主役で最推しの敦君と推しCP2ペア同時出演とか…供給が…供給が多い…。
でもメインはヘルン先生だから残りの3人はおまけくらいでしょ?って軽い気持ちだったんです…が

これは詳細を省くが結論だけ言うとお前は死ぬ。
開幕3頁で死にました。

病室だからいつ心臓が止まっても安心(迷惑)

ふんわりした感想はこんな感じです。


ゲーム内でも会派を組んでみた。雰囲気ばっちり!(武器種違うのは気にしないで)
ここからはネタバレ有りの突っ込んだ感想文になります(疂んであります)
Twitterから直接来る方もいらっしゃると思うので先に断っておきますと敦最推しで乱敦と敦鏡推しの腐オタ視点で物語よりキャラクターの動きに注視した超偏った感想文になりますので苦手な方は閲覧ご遠慮ください。
※前作の「顔のない天才」は未読です(レビューがとてもいいので気になる)

【不終の怪談】長文感想/タップで表示

【世界観】

・キャラ紹介の1頁目にヘルン先生と敦君。敦君の扱いがでかいのか!?と開幕から震え上がりましたが実際は皆活躍してました。秋声と館長も出るよ!
・文豪は手に持った本を依り代に転生しているらしい。文豪が侵蝕を受けると依り代の本が黒く染まる。ソウルジェム!?敦君が本体の本を撫でる描写がすごく良かった…自分の命と同じようなものだものね。
・本の中にも村があって住人が普通に暮らしてたりする。ゲーム内でも本の中の住人は存在するので別におかしいことではないのですが新鮮でした。本の中の住人に食事(飲み食いできるのね)と寝床をもてなされ、それぞれが布団の上で座って襲撃を待ってるシーンは印象的でした。
お雪がずっと谷崎先生で脳内再生されてやばかった。
・洋墨でびちゃびちゃな戦闘描写たまらなく良い!皆戦闘で洋墨かぶりまくってボロボロなんだろうなと思ったけど侵蝕者が消失すると体液も消えたような描写があったので(P90)移動中はそうでもなさそう?
・この会派全員敬語だけどそれぞれに特徴があって可愛い。小競り合いが多いというか(主に乱歩さんと鏡花さん)言いたいこと言い合ってる感じで仲良しさんなのも良かった。

【表敦】

・開幕から乱歩さんの悪戯に怒ってる表君でしたが鏡花さんが登場した瞬間態度変わる表君…そういうところ~!自分の意見を肯定されて嬉しくて一礼する場面もあって敦→(崇)→鏡の描写をきっちり入れてきてる!その割には鏡花さんにはっきりものをいう場面もあって(鏡花さんも「汚いですよ!」とか結構遠慮ない)この表君は強い。
・「私たちの本が侵蝕された時は手伝ってくださいね」みたいなことをヘルン先生に語りかける表君(P75)山月記フラグかこれ。
・眼鏡キャラらしくやたら眼鏡をいじったり、吹雪の中毛皮をマフラーがわりにする表君可愛い。
・裏君の口調と同様に気がかりだった表敦の一人称ブレですが残念ながらありました。使い分けてる基準も曖昧でたまに『私』で殆どが『僕』でした。鏡花さんの一人称が『僕』な上に似たような敬語口調なので表君は『私』で統一したほうがよかったのではないかなと思うけど、ブレは今に始まったことではないし山月記前の出来事だと思えば気にならならないです。このノベライズがこの世に生まれてきてくれた事のほうが大事。感謝感謝圧倒的感謝。

【裏敦】

・公式アンソロジーで何度か口調違いがあったので心配だったんですがそんなことはなく安心して読めました。
髪の毛が見えない力でせり上がる!!眼鏡が消える!!でも普通に髪の毛かきあげたり眼鏡外す描写もあってバリエーション豊かだった。鬼太郎みたいに髪の毛せりあがっても格好いいと思うし本が武器になったりするのだから眼鏡が消えたり出てきたりしても違和感はないかなって、ないよね?眼鏡を外す動作も髪をかき上げる仕草も格好いいので二度美味しいということで!
・戦闘描写が思ってたよりずっと好戦的に書かれていて痺れた。戦闘時は単独行動を好むのかなーと思ってましたがそんな事はなくて仲間との連携もばっちりでした。
・さりげなく青が好きアピールで乱敦ですか!?と思ったけど乱歩さんとの絡みはほぼなかったような。乱裏敦のシーンも見たかったけど乱表敦をこれでもかというくらい浴びたのでそこまで求めるのは贅沢すぎですね!
・一度だけでしたが裏君の「鏡花さん」呼び(P129)裏君→他人への呼称って司書には『お前』表君には『やつ』ですが、他文豪に対してはほとんど情報がないので、あるとしたら雑誌インタビューの正岡先生に対する「野球バカ」くらいでしょうか。口調的にもシンプルにフルネーム呼び捨てかなってイメージだったので『さん』付けにとても驚きました。裏君だって鏡花さんに対しての思いは表君と同じだと思うので、表君と共通の呼称なのは良いですね。とても萌えました。
・雪女に魅せられる鏡花さんの手を引く裏君マジ王子様。絶対に守るという意思を感じました。
・本編ではやたらとお互いを気にかけてた裏と表でしたがこちらでは殆どそのような描写がなかったように思えます。互いに認知しあった自然な関係に見えましたね。お互いいるのが当たり前みたいな。

【鏡花先生】

・まさに会派筆頭といった立ち振舞い。
・侵蝕者の体液(洋墨)が一滴もかからないように避ける鏡花さんやっぱり鏡花さん。
・あれだけしっかりものの鏡花さんが惑わされた雪女のシーンは裏君の王子様っぷりも相まって印象深かったです。
・裏君の援護を信じ己に向かって来る槍を払おうともしないシーン(P136)とかも最高でした。皆がお互い背中を預けれる仲なんだなって
・敦君をかばって乱歩さんの悪戯をしかるシーンがもうね…!2019の1月召装を思い浮かべました!

【乱歩先生】

・トリックスター的な役回りというか行動力が凄いな。
・鏡花さんにめちゃめちゃ怒られまくってたけど全く気にしてないこのエンターテイナー。
・裏君を出そうとして表君に悪戯しまくってたの可愛い(裏は出てこなくて表だけ迷惑被ってるのもうける)
・別のメディアミックス作品と比較になってしまいますが文劇の乱歩さんは傍聴者的なイメージで、戦闘に出てもすぐ離脱したり必要最低限の動きしかしてない感じでしたが、こちらの乱歩さんは蹴ったり飛んだり尻餅をついたりめちゃ動く!頭突きまでする!鞭を使う描写が事細かい。刺し技まで使う。鞭に点火してるところは手品師っぽかった。
・「おやピンチ」は文劇からなんでしょうか?もしや作者様は文劇まで履修してくださってる?
・侵蝕者に襲われまくり、顔も墨まみれにされたり触手みたいなのに襲われたりエロ同の前振りみたいなシーンが面白かったです。自分に危害を加えそうになった侵蝕者に対して「これはワタクシの獲物です手を出さないでください」と言い張ったりちょっと大人気ないところが可愛い。

【八雲先生】

・主人公なはずが描写は全体的に控えめでヘルン先生の心境が見えてこないのが謎でした。そのあたりは最後で一気に回収するわけですが…その流れがとてもよかった!
・ヘルン先生は優しくて可愛い。片言の台詞がいちいち可愛い。「心得まして御座リマス!」とか
・転生したてで不安定な所とか初戦の戦い慣れないところとかが良かったな。からの乱歩さんからの双筆神髄!この二人の双筆神髄台詞がとても好きです。

【乱敦の幻覚】

・開始3ページ目から乱敦の距離感おかしくないです?朝から二人だけで食堂って。
・乱歩さんが出したお茶を日常的に飲んでるのでは?さては部屋も同室で寝起きも共にしてるのでは(幻覚)
・「~いざとなったら頼りになる人です」ってやっぱり付き合ってない?まるで配偶者みたいな言いぶりでは…(P29)
・表君はゲーム内の回想で乱歩さんに「失望しました」と結構キツい事を言ってのけるんですが、ノベライズでも同じような印象を受けました。それって結構関係が進展してないと出ない言葉なのではないかなあ…つまりやっぱり付き合ってる。


↑追記感想絵です。


「怪談」浄化お疲れ様でした(逸れてるけど)MVPはヘルン先生!
ノベライズということもあってゲーム内回想より断然テキスト量も多いし、個人的には奇襲作戦山月記に継ぐ公式燃料でした。
この本が普通の書店で買えるという現実…現実なのか?


アイキャッチ用に描いた会派絵です。ヘルン先生3億年ぶりに描きました。
今回のノベへのほとばしる思いがすごいので後で感想絵追加するかもしれないです。

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1月25日の方
コメント有り難うございます。敦鏡からは不思議と性的な魅力を感じないというか(でもあれば見たい←正直)百合っぽいところが好きです!
表君は自分で動く度胸がないのに裏君に嫌味を言うあたりが裏君に甘えてるなって感じで描きました!

入院の事ですが2泊3日の計画手術入院でした。お前先月も手術してたな!?
私もまさか2ヶ月連続全身麻酔することになるとは思わなかったです。
前回は日帰り出荷でしたが今回は大学病院に転院させられて本格的やりました。
入院もはじめてだったので色々新鮮で、管に繋がれて1日動けなかったり泣くほど痛い処置もありましたが、一日中ごろごろしながらノベライズと向き合えたし総合的には楽しく過ごせました。
手術内容も軽いもので期間も短かったですし日常生活にも命に別状はないので大丈夫です!
まだまだ敦君推していきたいです!
本日も最後まで読んでいただきありがとうございました。